コロナ禍にも関わらず、病院周りの外の散歩がオッケーな病院でした。
これ。本当にありがたかった。
病院によっては自分の病棟から出れない病院もありますよね。
そして、ボランティアの人たちなのかわかりませんが、
病院周りはお花が常に植えられ、手入れされ、
すごくキレイなんです。
癒し効果は抜群で今もいつ行ってもキレイです。
入院中、毎日必ず1回は下界に降りて
散歩をするようにしていたんですが、
ある日、
ちょうど早咲きの桜がキレイで散歩中に眺めていると
1人の母くらいの女性に話しかけられました。
私、結構いろんな人に話しかけられるタイプです。
病院の隣のマンションに住んでる方で、たまたま通りかかったようでした。
『キレイな桜ね〜』なんて世間話をしていると
私が、元気そうな顔して、入院着を着ているので、
事情を聞かれ、話をすると驚かれましたが、
「あなた、大丈夫よ。良くなるわ」
と言ってくれ、
さらに立ち話をしていました。
すると、背中のリュックに
セロリを入れた
おじいちゃんがその前を通りかかりました。
そのおじいちゃんも
早咲きの桜が目に止まったんでしょうね。
私たちに
「キレイな桜やな」と話しかけて来ました。
そして私たち(私と話しかけてくれた女性は)
親子か?と(笑)
最初は違うと言っていたのですが、わかってもらえず、
後半はおばさん、
私のこと娘だと説明してました(笑)
話が逸れましたが、
やはりおじいちゃんも私が元気そうな顔して入院着を着てるので、
不思議に思ったんでしょうね。
この病院に入院してることを話すと
「なんでこんなところにおるんか?こんなところにおったらいけん!
はよ、家帰れ!大丈夫や」と
言われ、2人と別れてから私、泣きました。
病気が見つかってから
家族だけでなく、たくさんの人に『大丈夫』と言ってもらい、
励まされていた中で、見ず知らずの人にも『大丈夫』と言ってもらえるのかと。
すごく嬉しくて元気をもらいました。
たくさんの『大丈夫』のシャワーをかけてもらい、
言葉の力を感じています。
『大丈夫』っていい言葉ですよね。
それから、その早咲きの桜の木は
「セロリさん」
と名前をつけて、散歩するたびに挨拶するようになりました。
何回も同じコースを散歩していますが、
この2人に会ったのはこれが最初で最後でした。
不思議な楽しい一期一会だったな。